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世の中には不思議なこともあるものだと、克哉は思った。
プロトファイバーのことで絡みがあった御堂部長。
親友で頼れる存在の本多。
その二人が、まさか同姓である自分のことを好きだなんて思ってもいなかった。
あれは二週間くらい前のこと。
会議が終わってそれぞれが部屋から出ていって、残ったのが克哉と本多。
それから御堂だけになったときに、急に始まった言い争いのような...、そうでないような御堂と本多の会話。
克哉は最初は二人の言い争いを止めようとして二人の間に和って入ったが、それがダメだったらしく、話の方向性はズレにズレて。
「何でだよ、克哉!?御堂を庇うような真似なんかしてっ!!」
「ふん。つまりはそう言うことだろ?...本多くん(笑)」
御堂の言っている意味は克哉には分からなかったが、本多にはその意味が伝わったらしく、血相を変えて克哉の肩を掴み、怒りを殺しながら問いかけた。
「お前、嘘だろ...」
「な...、何が?」
克哉が意味も分からないと言った口調で聞き返すと、誤解した本多がいきなり泣き始めた。
「お、お前ぇ!!何で御堂なんか選んだんだよぉぉ!!」
克哉の混乱は深まるばかり。
「ちょ、本多!!意味が...」
意味が分からない。
そう言おうとしたが、御堂が克哉の背後から勝ち誇ったかのように言葉を放った。
「まぁ、当たり前だな。私には地位も権限もある。リストラ寸前だった君とは格が違う」
「御堂さん...、あの...」
もう頭がついていかない。
克哉には二人の会話が全く理解できないし、本多の号泣も止められなければ、御堂の完膚なきまでに叩き潰しそうな言動も止められない。
好き勝手やらかしている二人に克哉は我慢の限界だった。
「うるさぁああぁぁぁ、いっ!!」
克哉が叫ぶ。
「「一番うるさいのはお前(君)だろ...」」
冷静なツッコミが聞こえた。
克哉が全てを本多と言うより、御堂から聞いてようやく話の内容が分かった頃、
「...え(笑)」
間抜けな声を出して、歪んだ笑みを作ることしか克哉にはできなかった。
「何だその間抜けな反応は」
御堂から理解できないと克哉に言うが、誰でもこの状況はすぐに理解できるものではないと、克哉は内心思っていた。
克哉は目の前にいる二人の同姓から、遠回りに好きだと言われたのだ。
もちろん友人、社会的立場からとしてではなく、好きと言う言葉通りの意味だ。
「でも、急にどうして...」
克哉の中から混乱は抜けない。 これは夢なんじゃないかと思い始めてきている。
「急って言うか、結構前?」
「私は最近だ」
二人の言葉に頭がくらくらして今にも地面に倒れそうな身体を支え、克哉は二人を交互に見た。
「今日って、何日ですか?」
「エイプリルフールを期待しているなら、もうとっくに過ぎたぞ」
御堂の言葉で嘘ではないと実感した。
本当はどっきりで終わって欲しかったのだが、現実、甘くはないらしい。
(と言うか、この時点でもう現実なのかも不安定だけど...)
克哉の思考を切ったのは、本多だった。
「で、お前はどうするんだ?」
「はぁ?何をだよ」
嫌なくらいの沈黙。
恐ろしいまでに二人の声が重なった。
「「どっちがいい?」」
その後は二人ともばらばらに言葉を発していった。
「もちろん俺だよなぁ!!克哉」
「友人止まりが黙っていろ。私の方が断然お得だぞ?」
そこから振り出しに戻ったかのように、また二人は言い合いを始めてしまっていた。
克哉の口が静かに開かれた。
「うるさぁああぁぁぁ、いっ!!」
「「だからお前(君)だって」」
愛する側に苦労はあるけれど、愛される方はもっと苦労しているんだと、知って欲しいけど、教えない克哉だった。
(だって、恥ずかしいだろ!?)
やっときちんとした克哉総受けが書けたような気がします。
やっぱり、御堂×克哉×本多は萌えます!!
...でも、実は本多×克哉×松浦でもいいんですwww
とにかく、3人でも5人でも、全員でも克哉が愛されていればそれで...。
今週は、取引先との交渉が忙しく、なかなか克哉と一緒にいる時間がとれなかった。
克哉に何度か電話をしたが、あまり長く話せなかったり、克哉が電話にでなかったりした。
そして、やっと今日取引先との契約が済み、明日の日曜日は休みになった。
だが、今時計を見るともう十二時をこえている。
私は急いで、取引先から直行でマンションに帰った。
家に着いたのは、あれから二時間ほど経ってから。
でも、部屋の明かりはついていた。
「...ただいま」
そう言いながら入ったが、やはり返事はない。
部屋の奥に進むと、リビングの明かりは消えているものの、寝室の明かりはついていた。
そっとドアを開けると、そこにはベッドの縁で、シーツを掴みながら眠っている恋人がいた。
その体勢は確実に座っていて、ベッドに上がるか上がらないかのところで、眠っている。
「まったく...、君は(笑)」
どうやら私の帰りを待っていてくれたようだが、睡魔に勝てなかったらしい。
中途半端な体勢なのは、ベッドからずり落ちたわけではなく、必死で眠ることを拒んでいたとしか思えない。
きっと、寝ようと割りきれなかったが、身体が勝手に動いて、それでも寝ようとはできなかった、といったところか...。
私は克哉を起こさないように、そっと抱き上げて、きちんとベッドに寝かせ、シーツをかけた。
(私も、早く寝よう...)
部屋の明かりを暗くして、私はシャワーを浴びに、風呂場へと向かった。
家に帰ってきてから、わずか三十分で、就寝できる格好になるとは、思わなかった。
克哉の眠っているベッドに腰かけて、癖のない克哉の髪をそっと撫でる。
ふわふわとしていて、まるで猫を触っているようだ。
克哉が小さく「ぅ~」とないて顔をしかめた。
(本当に猫のようだ(笑))
私も睡魔に勝てなくなり、克哉のとなりに寝転ぶ。
「おやすみ、克哉...」
そう言って頬にキスを落す。
「ぅ~...」
どうやら本当に疲れているようで、克哉が顔をまたしかめた。
それでも、今回は、
「ん...~。みどぉ、さん?」
起こしてしまったようだ。
「...すまない。起こしてしまったな」
克哉の顔はとろんとしていて、まだ状況が飲み込めていないようで、目をぱちぱちとしている。
「まだ眠っていても大丈夫だ」
それだけ言って、乱れたシーツを克哉に被せた。
「たかのり...、しゃん」
「!!」
(今、しゃんって...)
寝ぼけているようだし、ろれつがまわらないのは分かる。
だが、これは...。
(反則、だろう...)
可愛くて、もうどうしようもない気持ちを抑えていると、克哉が私の腕をくいくいと引っ張った。
「...どうした?」
「たかのりしゃん、ぎゅ、して」 この可愛すぎる克哉は、どこまで私を翻弄する気だろうか?
「ぎゅって、何だ...?」
「ん~、ぎゅっ、して?」
「ちゃ...、ちゃんと言葉で...」
克哉の頬が、むすっと膨らむ。
「だっこ、たかのりしゃん」
(何だこの可愛い生物!?)
もう身体が勝手に動いているようなものだった。
寝ぼけている克哉を抱き寄せて「これでいいのか」と、聞いてみる。
「ん(笑)」
(もうどうにでもなれ!!)
克哉がすりすりと頬擦りして甘えてくる姿を目に焼き付けて、私は克哉を抱き込みながら、静かに眠った。
身体が熱くて、なかなか眠れなかったが...。
「おやすみ...、克哉(笑)」
「お、しゅみなさい...。たかのりしゃん(笑)」
いや、眠ると言うよりは、気絶したと言った方が、正しいかもしれない...。
私の家の克哉はこんな感じです。
御堂さんは、克哉に翻弄さっれぱなしだといいなぁと思いますwww
実は、この鬼畜DaySのブログ(サイト)以外にも、
同名で手ブロもしています。
そっちは、PCのペンタブで描くしか方法がないので、
難しくてぜんぜん更新をしていませんが、よろしければ
そっちのほうも覗いてみてください。
...克哉くらいしかいませんが。
増やしていこうとは思うのですが、やはり描きにくいんです。
なんたって、私はアナログ派ですから(笑)。
ドッチボールをしていたんですが、
やはり、応用デザイン科...、と言いますか、
皆さん女の子らしい動きをしている中、
私だけ、投げて受けて投げて投げて...。
男みたいな動きをしていました...。
挙句の果てには、先輩の顔面にボールを当てるという...。
しかも、2回ですよ?
...こっちが悪いのですが、頼みますからホント...、
避けてください。それか手でガードしてください。
普通に痛いと思います。
試合はボロボロ。
まだ明日もあるんですが、先輩達とまた試合をしないといけないんです。
顔面だけには、当てないようにしたいと思います...。
ほんとに、今日顔面を当ててしまいましたお2方、
大変申し訳ありませんでした。
...はぁ~、疲れました。
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自分なりにはがんばっていますので、どうか応援してください。
...それと、何かノマ克哉でリクエスト等があれば、
精神誠意(ボールペン以外で)描きますので、
「こんなのが見たい」
「これがこのブログには足りない」
「というか、R-18描けよ」
等、ありましたら、コメント欄にお願いします。
...あ、もちろんボールペンの方がお好みでしたら、
そっちで描きますのでよろしくお願いしますwww